先生コラム

かぜをひいている場合じゃないぞ‼

こんにちは!

鍼灸校の教員の吉田です。

突然ですが、
かぜをひいている場合じゃない!!

そんな時、ありますよね。

花田学園でも国家試験を目前に
3年生たちが毎日頑張っています。

今まで頑張ってきたことを最大限発揮するためにも
体調管理は万全にしたいところ。

今回は、かぜ対策の基本の見直しと
職員室の先生たちがやっている体調管理方法を聞いてきました!

かぜをひかないために、かぜを知ろう

この時期かかりたくないけど流行している代表
かぜインフルエンザ

かぜとは、もっとも頻度の高い呼吸器感染症で、ほとんどがウイルス性です。

「かぜ症候群」「感冒」ともいいます。

主な症状は
鼻汁、鼻閉、くしゃみ、咳、のどの痛みで
発熱や頭痛、倦怠感なども見られます。

一方、インフルエンザは
発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感が急速に現れます。

東洋医学においては
風寒(ふうかん)や風熱(ふうねつ)といった外邪(がいじゃ)が
疲労やストレスで体の抵抗力が弱くなったところに侵入して
かぜが引き起されると考えられています。

※外邪:外から入り込む病気の原因。風邪(ふうじゃ)・熱邪・湿邪・燥邪・寒邪などがある。

そのため、体を温めて発汗させて
外邪を体外に排出することが基本的な治療方法です。

漢方薬だと葛根湯や麻黄湯が有名ですが
ツボ(経穴)を使用したセルフケアも紹介しています →記事はこちら

風邪予防のきほんのき 手洗い・うがい

大事な時期には絶対かかりたくないかぜ。

つらい思いをしないためにも、予防策のきほんを改めて確認しましょう!!

大切なのは、手洗いうがい

いやいや知ってるよ!!と思った方、あなどる事勿れ。


私たちの手のひらには
毒性の有無を問わずおよそ100万個のウイルスや細菌が存在しています。

その手を流水で15秒洗うだけで1%の1万個に減ります。

石鹸をつけて丁寧に洗うと
ウイルスは数個にまで減ることが報告されています。

こちら、花田学園の実技室に掲示してある手洗い手順表です。

きほんの手洗いをみなおして
自分のためにも周囲のためにも
いつもよりも丁寧に行ってみましょう。

ところで、みなさんがうがいをするタイミングはいつでしょうか?

うがいをすると、口の中に水流ができて、喉に付着した菌やウイルスを洗い流してくれます。

外から帰ってきたら手洗いうがい

これはもう幼いころから言われてきましたよね。

これ以外にも
食事前起床時空気が乾燥しているときに行いましょう。

特に、起床時には口腔内の細菌は、夜間に細菌が増殖するため
起きている時と比べて約30倍に増えていると言われています。

この状態で朝起きてすぐ、お水やお白湯を飲んでしまうと
細菌やウイルスを飲み込んでしまうことになります。

外から帰ってきたときだけでなく
何かを口にするときも、うがいをするようにしましょう!

ほかにも…
鼻炎で困っている場合、鼻うがいは試す価値ありです‼

インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」がルーツとされており
最近では、COVID19のウイルス量が鼻洗浄によって減少する
というシステマティックレビューもあがっています。

ちなみに…
ブログ筆跡メンバーの事務局の山崎さん・久田さんは
年間を通したアレルギー性鼻炎の症状に悩まされており
鼻の中をきれいに洗い流すことで
鼻水や鼻づまりの症状が軽減しているようですが
風邪をひきにくくしているのこともあるようです。

マスク・栄養・休息

風邪予防と言えば
花粉症やコロナ禍で大活躍のマスクも侮れません。

マスクで口と鼻を覆うことで
かぜなどの咳やくしゃみの飛沫が
体内に侵入したり、体外に飛散したりするのを抑制できます。

また、保湿保温されることで
気管・気管支の乾燥を防ぎ
異物を排出する機能が高まることが期待できます。

他にも、十分な栄養休息を取り
なるべく人混みを避けて
規則正しい生活を心がけます。

、、、とはいっても

試験勉強で睡眠時間が短くなったり
栄養が偏ってしまったり
やむを得ず人ごみを避けられない時もありますよね。

忙しくしているうちに、あれ?風邪かもしれないと感じた時
鍼灸校の先生たちがどうしているのか、聞いてみました。

先生たちはどうしてる?

川瀬先生🙋‍♀️
寝起きの肩こりや自分だけやたら寒がっていると感じた時に、葛根湯をすぐ飲む!!」

コツは、一般的な風邪の症状が出てくるよりも前
粉末をお湯で溶かして飲むこと。
お湯で溶かした方が
顆粒のままより早くあったまる感じがするそうです。

川瀬先生愛用の葛根湯。職員室のデスクの中に常備して
いつでもすぐに飲めるようにしているようです。

橘先生💁‍♀️

はちみつをスプーン一杯分舐めます。」

写真は台湾製のものや
はちみつ専門店で購入したこだわりのはちみつ。

そして、橘先生の愛猫レオくんです。

はちみつに含まれる
ビタミンB群やビタミンC、ミネラル、アミノ酸、酵素、ポリフェノールなどの栄養成分
愛猫レオくんによる癒しが橘先生の健康を支えているようです。

※1歳未満の赤ちゃんは、はちみつを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあるので与えないでください。

橋本先生🙎‍♂️

「調子が悪いと感じた時に、梅肉エキスを少量舐めてます。」

梅肉エキスとは
青梅の絞り汁を長時間煮詰めて作った梅の濃縮エキス
のことです。

年末にも、喉が腫れてしまったときに
腫れている局所にごく少量塗ってみたところ
腫れは治まらないものの、痛みがなくなったそうです。(NRS3→0)

*NRS(Numerical Rating Scale):痛みのない状態を0、今まで経験した一番強い痛みを10として今の痛みがどれくらいか評価する指標のこと。

筒井先生🙆‍♂️

「コーラを温めて飲むといいです。」

嗜好品であるコーラはなんとなく身体に悪いイメージがありますが
フランスやメキシコでは民間療法として伝わっているようです。
台湾の漢方薬局でやっているところもテレビで紹介されていました。

コーラだけでもいいですが
レモンをスライスして入れます。
レモンティーみたいにスライス一枚だけでなく
それなりにたくさん入れます。

市販レモン果汁(ポッカレモン?)でも可能です。

マグなどに入れて電子レンジが楽ですが
炭酸なので吹きこぼれ注意‼

筒井先生によると
漢方薬のエキスをプラスするアレンジもあるそうです‼

「風邪入りたてのタイミングなら葛根湯
咽喉痛ならば甘草湯
などのエキスをプラスするなどのアレンジも。

甘草湯は相性よい印象。
小青竜湯はいまいち、でしょうか。   個人の感想ですが…。

調べたところ、コーラが誕生したのは1886年
アメリカの薬剤師のジョン・ペンバートンが
かぜ薬のシロップとして販売していたようです。

人が人生でかぜをひく回数

人は人生で約200回もかぜをひくとされています。

風邪をひいてしまうことは仕方がないことですが


大事なタイミングに風邪をひかない様に
かかってしまっても軽症で済むように
ぜひ参考にしてみてください。

学生の皆さんは、医療従事者の卵として
自分の体調もしっかり管理して
国家試験まで駆け抜けましょう!!

このページをシェア!