こんにちは!鍼灸校教員の吉田です。
クリスマス~年末年始にかけて、皆さんはどう過ごしますか?
クリスマスや初詣など、寒い中お出かけをしたり、
忘年会や新年会でたくさん食べたり、飲んだり、
毎年楽しく過ごす一方で、
不摂生で体調を崩したりしていませんか?
今回はそんな方々にぴったり
鍼灸教員による年末年始の養生法の紹介です!!
風邪対策のツボ
風邪予防といえば、
手洗い・うがい・マスクが定番
ですが、保温も大切です。
風邪予防の経穴(ツボ)の代表的なものとして
「風門(ふうもん)」と「大椎(だいつい)」があります。
特に「風門」はその名の通り、
風邪が侵入する門になる場所で、
左右の肩甲骨の間にあります。
場所:「大椎」は首を前に傾けたときに一番出ている骨の下*¹(第7頸椎棘突起下縁)、「風門」は「大椎」から背骨の突起を2つ数えた高さ、左右外側に指2本分のところ(第2胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線外方1.5寸)
私は幼いころからよく風邪をひく体質だったので、
学生の時は冬に分厚いフードのある服を着て、
風門を温めていました。
もし、風邪をひきそう、頸の後ろから背中にかけて寒気がする
なんてときには、次の事を試してください。
・フードつきの服やマフラーなどで首回り~背中を保温する。
・暖かい飲み物を買って風門の近くにあてる
・貼るカイロを風門の近くに貼る
しばらくして、汗が出てくるとなおよいです。
夜は、暖かくして早く寝ると症状が落ち着いてくるでしょう。
耳も防寒
寒くなると、コートを着たり、
手袋をしたり、マフラーをしたり、
冷えない様に防寒をしますが…
橘先生の冬支度には
「イヤーマフ」
耳当てが欠かせません。
耳が外気にむき出しの状態で、冷えてしまうと
周囲の血管が収縮して、頭痛を引き起こすことがあります。
そうしたつらい状況にならない様に、
耳を保温することで予防できます。
最近はデザインも豊富なので、
自分の好みのものを見つけて
冬のお出かけイベントに備えてはいかがでしょうか。
ちなみに…
光澤先生は、イヤーマフをする姿は見かけませんが、
モーニングルーティンで
耳を引っ張り、
血流を良くしているそうです。
光澤先生のモーニングルーティンについては、また後日紹介します‼
腸活で免疫力をつける
つづきまして
最近、腸活に注目している
鍼灸校教員の中野先生より
「甘酒」のすすめです!!
お正月、初詣に行くと甘酒をふるまっている神社やお寺があります。
参拝の列に並んでいる時に暖かい甘酒で暖をとる姿も見かけますが、
実は、甘酒は俳句においては夏の季語で、
江戸時代には夏の風物詩だったそうです。
甘酒は「飲む点滴」と言われるほど栄養豊富で
その栄養は、コウジカビに由来します。
コウジカビとは、
日本酒や味噌、醤油、焼酎、漬物など
日本の伝統発酵食品に含まれる菌で、
日本の「国菌」に認定されています。
この麹菌は腸内の善玉菌を増やし、
腸内環境を整えることができるとして注目されています。
何かと忙しい年末年始も、
菌の力を借りて、健やかに過ごしましょう。
二日酔いには
お酒を良く召し上がる伊丹先生は
利尿作用のある緑茶を飲むそうです。
調べてみると緑茶に含まれる成分に
アルコールの害を和らげるものがあるようです。
ビタミンC:アセトアルデヒドの分解を促進する
カテキン:利尿作用があり、アルコールの分解過程で生成されるアセトアルデヒドを体外に排出する
タンニン:アルコールの吸収を遅らせ、胃の粘膜を修復する
カフェイン:覚醒効果があり、酔いを覚ます
ちなみに、
学生時代の伊丹先生の失敗エピソード
先生に「二日酔いに聞くツボないですか」と質問したところ、
「お腹に鍼を打つといい」と教わり、
お酒を飲んだ後に自分に実践するも、、、
なんとお腹に鍼が刺さったまま寝てしまったそうです!!!!
学生の皆さん、危ないので真似しない様に!!
最後に…食べ過ぎには
忘年会や新年会でよく飲み、よく食べた翌朝
寝起きで歯磨きをする前に、
鏡でご自分の舌をご覧ください!!
舌の色が赤くなっていて
舌についている苔が分厚く、過剰に湿っている場合には
「内熱」と「内湿」のサインだと考えられます。
味の濃いものや脂っこいものの食べ過ぎや
お酒の飲みすぎ、水分の過剰摂取は、
脾や胃に負担をかけ、結果、体内の熱や水分が過剰になり
ほてりや口の渇き、浮腫や下痢などが起こります。
こういう時は、伊丹先生おすすめの緑茶を飲み、
トイレに行って、余分なものを排泄してしまいましょう。
そのあと、負担をかけた胃腸をいたわるために
足三里(あしさんり)にお灸をしてみてください!
使用するものはドラッグストアやネットで販売されている
セルフケア用の「台座灸」で大丈夫です。
以上、
鍼灸校教員が紹介する
年末年始につかえる養生法でした!!
少しでも参考になればうれしいです。
今後も時期や季節にあわせて
生活に役立つ“ちょっとしたヒント”をお届けしますので
来年もどうぞよろしくお願いします