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全日本鍼灸学会関東支部・日本鍼灸師会関東甲信越ブロック合同学術集会report

6つの『初』が行われた合同学術集会

皆さんこんにちは
鍼灸校教員の竹津です!
今回は11月24日(日)に行われた、合同学術集会についてレポートします。

今回の合同学術集会は
4~5年ぶりに対面で行われ、会場は東京有明医療大学でした。

そんな記念すべき合同学術集会の実行委員長は、
本校でも実習の指導をいただいている菊池友和先生でした。

そして、今回の合同学術集会では6つの「初」がありました。
1.学会と業団の合同開催が初
2.支部学術集会での一般演題の学生発表が初
3.学部生による学生アンケート結果のパネルディスカッションが初
4.支部学術集会でのランチョンセミナーが初
5.学祭と合同開催が初
6.市民公開講座をYouTubeにレガシー化が初

久しぶりの対面での学術集会の上、
6つもの初を企画した菊池先生恐るべし!!!

一般演題では本校卒業生も発表

1番最初に行われたのは一般演題で、
症例報告や学生による研究発表でした。
※症例報告とは、臨床において経験した症例を詳細にまとめた報告書で
ケースレポートとも呼ばれています。

症例報告では、
レッドフラッグ(見逃してはいけない疾患を示唆する徴候や症状)についてや
顔面痙攣について鍼灸治療の報告がありました。


どちらも興味深い内容で
鍼灸臨床においてとても有益になる発表でした。
また、
本校卒業生も発表しており、
とても緊張している様子でしたが堂々とした姿で発表して、
質問に対しても自分なりの考えを答えていて
素晴らしかったと思います!
お疲れ様でした!

その他にも、
学生による発表も3演題あり、
その3演題とも鍼通電(鍼を用いた電気治療法)に関しての発表でした。
こちらの発表もとても興味深く、
鍼灸治療の可能性をまた新たに知ることが出来て、
鍼灸治療って本当にすごい医療だと実感できました。

学生主体で行われたランチョンセミナー

前述の通り、
今回の合同学術集会では
初めて学生によるパネルディスカッションがありました。
(ちなみに僕もちゃっかりランチョンセミナーの司会をさせていただきました)

全国の鍼灸学校の学生に対してアンケートを実施して
その集計結果を現役学生たちとディスカッションする内容でした。

普段なかなか聞けることができない鍼灸学生の
「いまの声」が聞けるとても貴重な機会でした。

本校の学生もパネリストとして参加していたり、
本校卒業生にはコーディネーターとして参加していただきました。

このように、
次世代の鍼灸師の中に多くの「花田学園」という名前が出てくることは
教員である私自身もとても嬉しいことであり、
より一層精進していかなければいけないと感じました。

教育講演やシンポジウム、市民公開講座も臨床の現場で活躍している先生方ばかり!

教育講演では、
島根大学医学部附属病院の副病院長をしておられる大野智先生
医療者に求めるプロフェッショナリズム」についてご講演をされていました。

その中で、
プロフェッショナリズム教育は医師だけでなく、
医療に携わる者はすべて身につける必要があり、
多職種とのコミュニケーション能力や協力し合う姿勢が求められるとのことでした。
また、プロフェッショナリズムは土台がとても大切で、
臨床能力以外にも
人間性や卓越性など人としての能力も関与していると講演の中で伝えており、
本校の「良き医療人である前に、良き社会人であれ」という言葉と同じように、
「人」としての教育も必要だと改めて感じました。

その他にも、
シンポジウムでは各業界で尽力されている先生方がご登壇され、
ご自身の経験や今現在行っている取り組みを
惜しみなく発表されていました。

また、市民公開講座は
一般の人も無料で聞くことができるもので、
今回は「東洋医学はなぜ効くのか」の著者である山本高穂さん
分かりやすく鍼の効果についてご講演をしてくださり、
本校の卒業生で東京有明医療大学鍼灸学科長である
高倉伸有教授によるプラセボについての講演もありました。

このお二人の話が無料で聞けるなんて、なんて贅沢なんだ、、、

とても充実した内容の合同学術集会

今回の合同学術集会には本校の学生も多く参加しており、
とても充実した内容の学術集会でした!

学生のうちから、このような学術集会で勉強できることは
とても貴重であり、
本校は様々な分野の学会や
勉強会に先生方が参加または運営をされているため
貴重な話を聞けるチャンスが多くあります。

是非とも、鍼灸学生や鍼灸に興味がある人など学会や勉強会に参加してみると、新たな発見に出会えるかもしれませんよ?

今回のレポートはこのあたりで終わります!

では、また!

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