こんにちは!事務局の黒木です。
先週はGW最終日で連載できずすみません。。。
4/29の記事に引き続き
2026年度入学者向けのパンフレットから視聴可能な
セルフケア動画の記事になります!
今回は、鍼灸校教員の光澤先生が紹介した
ご自身の朝のルーティンについて
・いつから行っているのか???
・どうやって編み出したのか???
などの気になるギモン点を
ご本人より解説していただきます。
動画のおすすめポイント
動画内では、光澤先生が毎朝行っている
『簡単で身体のほぐれる”手”の運動』をご紹介。
道具を使わず
その場で気軽に実践できるセルフケアとなっています。
この運動により
・息をするのが楽になる
・バッチリ目が覚める
といった効果が期待され
1日のスタートを気持ちよく切ることができるようです!!!
Q1.どういった経緯から手をほぐすことに着目したのでしょうか?
【光澤先生】
昔、私の鍼灸の師から教わったことがヒントになっています。
毎朝神棚へお参りしており
柏手(神様を拝むときに両掌を打ち合わせて鳴らす行為)を必ず行っていました。
師から
”呼吸に伴い全身が滞りなく動く”こと
”声が響くことが健康につながる”と
教えられていたことから
事前に手をほぐしたうえで柏手を行ったところ
両掌だけでなく全身で音が響く状態になりました。
この体験から
日頃から手をほぐし
身体を良い状態にし統一しようと気を付けています。

私は「解剖学」の授業を担当しています。
脳に占める手のエリアは大きく
手の色々な感覚を刺激することによって
身体の様々な箇所の動きが良くなると西洋医学は定義しています。

また、東洋医学では
「手は全身を投影している」と考えられており
手の運動が如何に大事なことかがわかります。
師の教えである「実践」と
西洋医学・東洋医学に基づいた「理論」からヒントを得て
今のルーティンが出来ました。
このルーティンを続けて、もう30年以上になります。
Q2.授業などでこのルーティンを教えることはありますか?
【光澤先生】
実技の授業で学生に教えています。
鍼やマッサージは
”手の仕事”なので、良い手の状態を作ることが大事です。
まずは何もやっていない状態で実技を行い
次は手をほぐす運動を行ってから
同じ動作をしてもらいます。
すると多くの学生が
「ほぐした後では手や全身の動きが全然違う!」と驚愕した様子。
ビフォア・アフターを実際に体験してもらうことで
良い身体の状態を作ることの重要性を知ってもらいます。
また、以前高齢者への運動指導をしたことがあります。
高齢者はかなり早い時間に目覚めてしまう方が多く
かといって起きてしまうと
家族を起こしてしまうため
布団の中でモソモソと手持ち無沙汰になってしまう、
と悩みを受けました。
そしてパッ!と閃きが💡
手をほぐす運動であれば
布団の中でも行え、寝ていて硬くなっている身体をほぐし
良い状態に出来る!
さらに、全身の柔軟性を向上させることで
転倒事故を防げるのではないか!?
そこから
朝起きてすぐに手の運動をしてもらうようにアドバイスしました。
この運動は、子供など全年齢層にやってもらいたいですね。
少しでもケガをする人が少なくなって欲しいな
という思いで広めています。
Q3.他に行っているルーティンはありますか?
頭のマッサージも、毎朝やっています。
日頃から考え事をしたり
緊張することで頭皮が硬くなってしまいます。
そのコリをほぐすことで、目や頭をスッキリした状態にできます。
ポイントは
ツボの「頭維(ずい)」や「角孫(かくそん)」を中心に
力加減は軽く、全体を緩めていくイメージ。



頭皮はマッサージ効果だけでなく
身体を動かしたい方向に頭皮を動かすことで
可動域が上がる効果もあります。
例として、黒木さんに前屈をしてもらいました。
通常時は、手が届く距離は靴のつま先にも届きませんでしたが、、、

頭皮の前面・左右をほぐしたことで
床を触るまでに可動域が上昇!!!

後は耳のマッサージや、フラフープも行っていますね。
耳の付け根や外側の周りを軽く押し、緩めていきます。
耳たぶを伸ばしたり引っ張ったりもします。
耳もまた、東洋医学の考えで「全体を投影している」ので
血流が良くなったり視界がスッキリといった効果があります。
フラフープは、股関節を動かすことで可動域が上昇。
特に股関節は普段動かす機会が少ないので、硬くなりがち。
フラフープがなくても
壁に手をついて円を描くように回すことで、気軽に行えます!

さいごに
長年の経験から、豊富なルーティンを持つ光澤先生。
こんなにもルーティンがあるので
朝はそれだけで忙しいとのこと。

一つ一つは時間や場所を取らず、気軽に行えるものばかりなので
是非皆さんも朝のルーティンとして取り入れ
1日の良いスタートを切ってみてはどうですか?